「もったいない」という言葉が、世界的に取り上げられたり、食品廃棄の問題が取り沙汰されたり、なにかと賞味期限、消費期限って気になりますね。
さて、ワインはどうでしょう?ワインボトルのどこかに、賞味期限って書いてありましたっけ?

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ワインは腐らない
賞味期限とは、美味しく食べられる期限を言います。
賞味期限を過ぎたら食べられない、という訳ではありません。
ちなみに、消費期限は、名前のとおり、消費できる期限です。期限を過ぎたら、食べない方が良いとされています。
ワインには、そのどちらも表示されていません。
そうです。ワインには、腐るというコンセプトは、当てはまらないのです。
なぜなら、ワインは、熟成するからなのです。
一般的に、食品は、製造直後から劣化がはじまりますが、ワインは違います。ボトルに瓶詰した後も熟成を続けて、味や香りに深みを増していくのです。
ワインは発酵食品
ワインは、ぶどうを発酵させてつくる発酵食品です。ぶどう果汁に皮や種も加えて、さらに酵母を加えると、発酵してアルコールが生じます。
一定期間置いて、ひとまず完成するのですが、製造直後では、酸味や甘味、渋みのバランスが良くありません。
渋みが強く、酸味にも角があって、口当たりも硬く感じられます。
それを、まろやかに、美味しくするのが、熟成なのです。
ワインと熟成
巷では、熟成肉なんて流行っていますが、温度や湿度が最適な状態で、一定期間寝かせることを、熟成と言います。
ゆっくりと変化することで、旨味や風味が増します。この最適な状態を管理することが、ポイントです。
お肉を冷蔵庫に入れておいても熟成しないのと同じように、買ってきたワインを放置していても、熟成するわけではありません。
ワインには賞味期限がないとされています。それはワインにとって最適な環境をキープして、適切に取り扱うことが大前提なのです。
また、ワインの熟成には、タンニンという渋み成分が、重要な役割を果たしています。
ヴィンテージワインと言えば、赤ワインなのは、タンニンを多く含むからなのですね。自宅でワインを熟成させるには、ワインセラーが必要です。
ヨーロッパとは気候の違う日本では、そのまま放置した場合、劣化します。
冷蔵庫でも、冷えすぎと臭い移りで、やっぱり劣化してしまいます。
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ワインの飲み頃
ワインには、賞味期限の記載はありませんが、飲み頃の目安はあります。
スーパーや、コンビニエンスストアで売られているデイリーワインは、すでに飲み頃の状態です。
何年もかけて熟成するタイプではないので、買ったら飲んでしまいましょう。
ボージョレ・ヌーヴォーのような、熟成タイプではない、赤、白のワインは 1年~3年以内が目安です。
ヴィンテージと言われる熟成ワインには、ビンテージチャートという飲み頃の目安表があります。
もしヴィンテージワインを手に入れたら、是非参考にしてください。
まとめ
賞味期限から始まって、ワインの奥深い世界を少しのぞいてみました。
発酵、熟成、美味しいワインには、美味しい要素がいっぱい詰まっているのですね。
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